金田 哲郎さん(82

 「金田鋸(のこぎり)店」は嬉野市塩田町にある、1913年創業の刃物店です。現在の店主は金田哲郎さん(82)。15歳で父に弟子入りし、刃物製造一筋67年です。

 創業当初は大工仕事や森林伐採用の鋸をつくっていたそうですが、時代の流れとともに需要が減り、20年ほど前に鋸をやめ、刃物を専門に製造しています。

 「刃物は切れ味と使いやすさが大切。それに加え、私は柄(持ち手)にもこだわっている」と哲郎さん。オーダーは柄まで含めたフルオーダーで、一本ずつ丁寧に製造しています。刃先から柄の材質やデザインまで一貫してつくる使いやすさと切れ味が評判を呼び、欧米や豪州のプロの料理人からの注文もあります。今は発注から5年待ちの状態だそうです。

 哲郎さんが10年がかりで試行錯誤して売り出した、パンくずが出ない「パン切り包丁」は世界的ヒット商品です。写真の作品は「菜切り包丁」。料理するのが楽しくなりそうな包丁です。電話は0954(66)2431。

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