佐賀県内の運転免許返納者数の推移

 75歳以上のドライバーの認知機能検査を強化する改正道交法施行から3月で1年を迎え、佐賀県警は検査の実施状況をまとめた。交通違反をした場合に義務づけられた臨時認知機能検査を含む検査全体で634人が「認知症の恐れあり」と判定され、3分の1を占める215人が免許証を自主返納した。今年の自主返納者数は過去最多を更新するペースで、検査の強化に加え、高齢者による交通事故の社会問題化が背景にあると県警はみている。

 改正道交法では、75歳以上は免許更新時の認知機能検査に加え、信号無視や逆走など18項目のいずれかの交通違反をした場合に臨時の検査を受けることが義務付けられた。いずれかの検査で第1分類の「認知症の恐れあり」と判定された人は、速やかに医師の診察を受けなければならない。

 県警によると、昨年3月12日の施行から今年3月11日までの1年間、県内では更新時の検査を1万6546人が受け、第1分類に599人が該当、1人が免許取り消し、3人が免許停止になった。臨時検査は1367人が受け、35人が第1分類と判定された。

 県内で昨年1年間に免許証を自主返納した人は2982人。今年は2月末現在で593人(前年同期比77人増)に上り、過去最多だった昨年のペースを上回っている。

 県運転免許センターでは看護師らによる運転の適性相談を実施し、昨年11月からは代理人でも自主返納の申請ができるようになった。運転免許課は「運転に不安がある場合は相談してほしい」と話している。

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