協議会のメンバーらに見送られ出発するさるこうカー=佐賀市久保田町の佐賀市久保田支所

 佐賀市久保田町のまちづくり協議会が3日、高齢者の外出支援事業として、町内を自由に移動できる「さるこうカー」の運用を本格的にスタートさせた。地元住民らでつくる協議会が、行政の支援を受けず、独自に車両を使用した外出支援事業を行うのは県内で初めて。

 「さるこうカー」は久保田町内の高齢者や運転免許返納者などが対象。会員制で、1回の利用につきガソリン代として50円を支払えば、病院やスーパー、知人宅など、利用者の要望に合わせ、町内のあらゆる場所へ運んでもらえる。運転は協議会メンバーがボランティアで務める。

 協議会が軽乗用車をリースで取得し、今年2月から試験運行を開始していた。3日現在で会員は27人。試験運行の2カ月間で約190件の利用があり、病院への通院や買い物などに利用されたという。

 3日の出発式では、佐賀市の秀島敏行市長が「(さるこうカーによって)久保田町の暮らしやすさがアピールでき、こういった動きが市内や県内各地で広がれば」とあいさつ。町内に住む堤雅江さん(76)は「運行を楽しみにしていた。自由に出掛けられる喜びを感じている」と感謝を述べた。協議会の久野英典会長(70)は「(試験運行で)地域住民の理解が得られた。ぜひ活用してほしい」と話した。

 利用会員になるには登録料(3千円)と毎年の年会費(3千円)が必要となる。利用は月~金曜の午前9時から午後4時まで。

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