九州電力玄海原発3、4号機(東松浦郡玄海町)の再稼働差し止めを巡る仮処分申し立てで、差し止めを認めなかった佐賀地裁決定を不服として、佐賀など九州・山口の住民らが3日、福岡高裁に即時抗告した。

 即時抗告したのは、玄海原発の操業停止を求める訴訟を起こしている「原発なくそう!九州玄海訴訟」(長谷川照原告団長)に加わる住民ら71人。住民側は今後、主張をまとめた抗告理由書を提出する。

 九電は「まだ即時抗告状を受け取っておらず、内容を把握していないため、現時点でのコメントは差し控える」としている。

 仮処分は住民らが2017年1月に申し立て、火山の噴火リスクや住民の避難計画の実効性などが争点になった。佐賀地裁は3月20日、「具体的な危険が存在するとは認められない」などとして申し立てを却下した。地裁は昨年6月、別の団体による再稼働差し止めの仮処分申し立ても却下しており、団体が福岡高裁に即時抗告している。

 また九州玄海訴訟の原告団は同日、3号機の2次系配管で蒸気漏れが発生した問題を受けて、九電に緊急要求書を提出した。3号機の停止と4号機の再稼働差し止めをはじめ、住民向けの説明会開催を求めている。

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