黒くさび、直径約1センチの穴が空いているのが確認された空気抜き管(九電提供)

 玄海原発3号機(東松浦郡玄海町)の2次系配管で蒸気漏れが発生した問題で、九州電力は2日、長期停止の影響で、雨水の浸入で配管の外側が腐食して穴が空いたとする中間調査結果を発表した。直径約1センチの穴が見つかった配管や同じ用途の配管計16本と、保温材を交換する。原子炉の臨界は保ったまま作業する。修理の日程は検討中と説明しているが、24日としていた営業運転復帰は遅れる見込み。

 蒸気漏れは3月30日夜、放射性物質を含まない水が循環する2次系配管で、「脱気器」と呼ばれる設備の空気抜き管(直径約6センチ、厚さ約4ミリ)で発生した。九電は翌31日に発電と送電を止め、4月1日から点検を実施してきた。

 九電によると、計16本ある空気抜き管の配管と表面を覆う保温材、外装板を調べた。このうちの1本で外装板の隙間から雨水が入ったことで保温材が湿り、配管の外側からさびが進行してへこみ、長さ1・3センチ、幅6ミリの穴が空いたとする分析をまとめた。他の15本は明らかなへこみは確認されなかったという。

 この配管などは1994年の運転開始当初から使用している。配管の一部は2006年度の定期検査で、配管を覆う外装板や保温材を取り外して厚さを検査したが、それ以降は外観を見るにとどめていた。

 修理に原子力規制委員会の認可は必要ないと説明している。4号機も同様の箇所を点検する計画だが、4月の燃料装塡、5月の再稼働の予定に変更はないという。

 九電は調査状況と今後の対応を規制委と県、玄海町、唐津市、伊万里市、福岡、長崎両県に報告した。

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