玄海3号機の蒸気漏れの調査結果について説明した九州電力佐賀支社の井川直行立地コミュニケーション部地域対応グループ長(中央)=佐賀市の九州電力佐賀支社

 配管は変色し、カバーの外装板も黒くさびていた。九州電力玄海原発3号機(東松浦郡玄海町)の2次系設備の配管から蒸気が漏れた問題。九電は2日、外装板の継ぎ目から雨水がしみこみ、さびを引き起こしていたと説明した。長期停止で見逃した落とし穴に担当者は「残念」と漏らした。

 「予防の観点で発電所員、本店も含めて取り組んできたが、残念な漏えいの事象が発生した」。長期停止からの慎重な運転再開は、佐賀県などが再三、くぎを刺していた課題だっただけに、会見に臨んだ担当者は苦渋の色をにじませた。今回の問題は、既に再稼働した川内原発(鹿児島県)などでは前例がない。「一度(トラブルが)起こると気をつけるんですが…」と口ごもった。

 穴が開いた配管は屋外にある。運転中なら100度程度になり「雨水が浸入しても熱で蒸発する」(九電)ため、これまで問題化しなかった。2010年12月からの運転停止で、しみこんだ雨水は蒸発することなく、結果的に赤茶色の配管の周りは湿ったままの状態になり、黒く変色した。

 死角になっていた外装板の下部で腐食が進行していたが、複数の巡視でも気づかなかった。九電は今回の問題を受け「巡視の仕方に考えるところはある」と述べ、「(雨水にさらされるような)類似箇所の点検をする」と強調した。

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