佐賀空港への自衛隊輸送機オスプレイ配備計画に関し、防衛省は2017年度未執行の予算30億円を繰り越すなどし、18年度に30億3千万円を確保したことが2日、分かった。「地元理解が得られた場合、速やかに整備を進められるようにするため」としている。

 18年度予算の概算要求段階では整備費14億円を盛り込んでいたが、地権者らの理解が得られていないとして予算編成時に大幅に減額し、目的を環境調査費に変えて3千万円を計上した。

 2月、神埼市の住宅に陸自のヘリコプターが墜落、女児が負傷する事故が発生し、配備計画の交渉は中断している。一方、配備されるオスプレイ17機中、最初の5機は今年秋にも米国から納入される。政府は陸自木更津駐屯地(千葉県)に暫定配備する方向で検討しているが、「今回の予算は佐賀関連であり、佐賀配備が完了するまでの一時的な措置に使う考えはない」としている。

 防衛省は17年度、用地取得費や移転補償費など30億円を予算化。県議会が計画受け入れを県に求める決議をし、山口祥義知事も前向きな姿勢を示すなど交渉に動きが見られた。

 その後、オスプレイのトラブルが相次ぎ、県が安全性について防衛省に説明を求めていたさなか、神埼市のヘリ墜落事故が発生。予算は全額未執行となった。

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