新規職員を代表して宣誓する葺本信太朗さん=佐賀市役所

新年度初め式で職員を前にあいさつをする岸本英雄町長(奥)=東松浦郡玄海町役場

異動対象者や新規採用職員にあいさつをする徳永重昭組合長(奥中央)=佐賀市の佐賀県有明海漁協本所

辞令交付式で宣誓する坂口侑暉さん(中央)=佐賀県庁

 新年度が本格的に始動した2日、佐賀県内の官公庁や各団体は辞令交付式を実施した。森友学園の決裁文書改ざん問題などで行政への信頼が揺らぐ中、県内の行政トップは透明性の確保や、職員一人一人が問題意識を持つ重要性を説いた。辞令を受け取った新社会人は、責任感を胸に一歩を踏み出した。

透明性、問題意識を県庁

 佐賀県の山口祥義知事は、森友学園の決裁文書改ざん問題を念頭に「佐賀県庁はオープンで、うそをつく必要はない。悪い情報は早めに発表し、全力で対処するのが信頼を得る鍵」と部局長や新規採用職員に語り掛けた。

 「仕事で自らを追い込み、病気になることは求めていない」と働き方改革にも言及し、男性職員の育休取得や相談窓口の積極利用を勧めた。

 任期付きを除く新規採用は146人。新採職員の辞令交付式では、代表の坂口侑暉さん(22)が「県民一人一人の幸せを最優先に考え、誠心誠意、職務を遂行する」と誓った。

 

市民が主体 常に笑顔で 佐賀市

 佐賀市役所では、新規採用職員39人が辞令交付式に臨んだ。秀島敏行市長は「市役所は地域で最大のサービス業。あくまでも市民が主体で、市長である私や、上司、特定の人におもねるようではいけない」と心構えを説いた上で、常に笑顔で市民に接し、健康を心がけるよう求めた。

 新職員を代表して、航空自衛隊員として災害派遣などを経験し、消防防災課に配属される葺(ふき)本(もと)信太朗さん(28)が「全体の奉仕者として職務を誠実、公正に執行することを固く誓う」と宣誓した。

 

相互扶助の精神活用を 有明海漁協

 諫早湾干拓事業の開門問題をはじめ、国策を巡るさまざまな動きにほんろうされている佐賀県有明海漁協。佐賀市の漁協本所での辞令交付式には、異動対象者と新規採用職員合わせて46人が出席した。

 徳永重昭組合長は、販売枚数、額ともに日本一を誇るノリ養殖など、漁業生産が一定の水準を維持している状況に関し「本所職員160人の下支えがあってこそ」とねぎらった。その上で「漁協には相互扶助の精神がある。困った点があれば先輩や友人に相談してほしい」と呼び掛けた。

 

原子力行政 知識持って 玄海町

 九州電力玄海原発が立地する東松浦郡玄海町。4人の新人職員を迎えた2日の新年度始め式では、岸本英雄町長が3号機の蒸気漏れトラブルに触れ「原子力行政をきちんと学んでほしい」と職員に求めた。

 3月30日夜に発生したトラブルに伴い、報道各社から取材を受けたことを説明し「町民に尋ねられた時にきちんと答えられる知識を職員として持っていて」と呼び掛けた。

 また仕事への姿勢について、国が掲げるエネルギー政策を例に「量と質のベストミックスで取り組んで」と述べた。

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