壁画に協力する地元の住民ら=多久市

壁画を描く富岡美紀さん=多久市

 壁に絵を描く「多久ウォールアートプロジェクト」の一環で、関東を中心に活躍するアーティストのオノルイーゼさん(28)とイラストレーターの富岡美紀さん(31)が3月17日、多久市街地の建物の壁にハスや金魚の絵を描いた。9日間滞在し壁画を完成させた2人は、現代アート作家の冨永ボンドさん=多久市=や地元の人ら13人で約200平方メートルの壁を鮮やかに彩るとともに交流を深めた。

 ウォールアートプロジェクトは、新たな観光資源として観光客を呼び、街中の交流人口を増やすことなどを目的に、冨永さんや同市在住のアーティストで立ち上げた実行委員会が2015年に始めた。

 植物や波などを有機的な線で表現する作品を多く手掛けるオノさんと、金魚や海洋生物などを中心に描く富岡さん。2人は個人で活動する傍ら、13年からユニットを組み全国各地で壁画を描いており、県内では昨年12月、唐津市を訪れ壁画を描いたという。

 オノさんは、「ハス=ピンクといった固定概念を崩し、見た人それぞれにイメージを膨らませてほしい」と青や黄色などさまざまな色味でハスの花を表現。花びらと金魚の曲線の柔らかさを重ねて描いた富岡さんは、「壁画を通して、市民の方には多久市の魅力を再認識してもらいたい。長く愛してもらう作品になれば」と話した。

 同プロジェクトは現在、中心市街地に24カ所の壁画があり、19年までに30カ所、最終的には100カ所を目指す。

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