乗物の内部には背もたれや肘おきがある

江戸時代から明治の初めまで使われたと伝わる乗物。夏秋尚孝住職は「歴史の一端に触れて」と話す=有田町の桂雲寺

 有田町幸平の桂雲寺は8日、寺で開く花まつりに合わせ、江戸時代のかごの一種「乗物(のりもの)」を公開する。寺で保管していたもので、葬儀や法事の際に住職を送り迎えするために使ったと伝わる。

 乗物は横65センチ、側面は95センチで、高さ1メートルほど。屋根の上には2人で担ぐため、1・8メートルの柄が付けられている。側面には御簾(みす)を取り付けられる引き戸があり、正面には寺紋のタチアオイが金箔きんぱくで描かれる。内部には背もたれと肘おきがあり、座れるようになっている。本堂の天井につるして保管していた。

 桂雲寺一帯は1828(文政11)年の大火で焼け落ちており、大火以降の製作とみられる。夏秋尚孝住職(35)は「先代からは江戸時代から明治の初めまで使われたと聞いている」とし「代々大切にしていた品。多くの人に歴史を感じてもらえたら」と話す。

 花まつりは午前10時から。町内の子どもたちでつくる有田ピアチューレの合唱披露もある。

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