鹿児島県議会定例会に出席した三反園訓知事(下)。九州電力川内原発1号機の運転再開を事実上容認した=1日午後

 鹿児島県の三反園(みたぞの)訓(さとし)知事は1日の定例県議会で、九州電力川内原発(同県薩摩川内市)の安全性を議論するため新設する検討委員会に関し、8日にも予定される川内1号機の原子炉起動前の設置にこだわらない考えを示した。「私に原発を動かすかどうかの(決定をする)権限はない」とも強調した。事実上、定期検査からの運転再開を容認したことになる。

 九電は川内1号機の運転再開への起点となる原子炉起動を8~9日に予定しており、三反園氏がそれまでに運転再開の延期を求めるかどうかが焦点だった。三反園氏は県議会で代表質問に対し「8日がどうこうで(検討委を)設置するわけではない」と答弁した。

 検討委の関連予算案は現在審議中で、設置は定例県議会が終了する16日以降となる見通しだ。三反園知事は検討委での議論に関し「(九電が実施している)特別点検の結果を検証してもらい、問題があれば稼働の有無にかかわらず強い対応を取りたい」とも述べた。

 検討委は、原子力工学や防災の専門家ら12人程度で構成される見通し。県議から想定しているメンバーの公表を求める質問が出たが、三反園知事は個人名を明かすことを避けた。

 10月6日に定期検査に入った川内1号機は、来年1月6日まで施設を点検する。2号機の定期検査は今月16日から始め、来年2月27日まで発電を停止する。【共同】

このエントリーをはてなブックマークに追加