唐船城築城800年の記念ロゴマーク

 これまでも何度か紹介してきたが、今年は唐船城の築城から800年。その記念事業の本格始動の第1弾となる講演会を、3月24日に、城郭考古学の第一人者、奈良大学の千田嘉博教授をお招きして、焱の博記念堂で開催した。

 「中世城郭と唐船城」と題した講演では、時にユーモアを交えながら、日本の城館の古代から近世に至る変遷を、各地の遺跡の発掘成果や絵画史料などを中心に、明解に説いていただいた。さらに、唐船城についても、考察を試みていただき、地元ではこれまでみじんも語られることのなかった、斬新な城の姿が浮かび上がった。

 中世城郭と言えば、丘陵自体に主体があった印象が強いが、これは戦国期のことで、もともと居館は平地に造られ、周囲に堀や塀を巡らし、丘陵も同様に城壁代わりに使われたという。つまり、当初は唐船城公園のある唐船山南側の平地が中心部で、戦国期ごろに北の山田神社側の丘陵に、中心が移った可能性があるということらしい。

 また、この講演に先立ち、当日は、今後の記念事業のシンボルとなる、ロゴマークの発表と受賞式も行った。佐賀大学芸術地域デザイン学部の学生の方々に公募で作成を依頼したもので、受賞作は、唐船山の上に有田氏の家紋である三星を配したシンプルかつインパクトのあるデザイン。山上の三星は日の光も表しているとのことで、将来の有田の発展を象徴していると好評であった。今後は、このロゴマークをフル活用し、記念事業を盛り上げていく予定である。 (有田町教育委員会学芸員・村上伸之)

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