玄海原発3号機の概要図

 玄海原発3号機(東松浦郡玄海町)の2次系設備の配管から蒸気漏れが起きた問題を受け、九州電力は1日、点検を実施し、配管に直径1センチの穴が空いていたことを明らかにした。点検作業は2日も続け、詳しい原因を調べていく。点検期間や補修の時期など今後のスケジュールは未定としている。

 九電によると、原子炉建屋外で、放射性物質を含まない水が循環する2次系配管の一部の「空気抜き管」を、1日午後2時20分から点検した。作業員15人が配管に付いていた保温材を取り外し、穴を見つけた。

 蒸気漏れは3月30日夜に発生、点検には高温の空気抜き管の温度を下げるためタービンを止める必要があり、九電は翌31日に発電と送電を停止した。原子炉は停止させず、核分裂が安定的に持続する「臨界」状態を保っている。

 3号機は2010年12月に定期検査で停止して以来、約7年3カ月ぶりとなる3月23日に再稼働したばかりだった。今月24日に予定した営業運転復帰は遅れる見通しで、5月を目指している4号機の再稼働にも影響が出る可能性がある。

 

重要設備もリスク

 元東芝・原子炉格納容器設計者の後藤政志氏の話 2次系のトラブルなのでそれだけを捉えて危ないと言うのは妥当ではない。ただ、再稼働した原発では川内(鹿児島)、高浜(福井)と立ち上げ時のトラブルが続いている。7年3カ月も止まっていれば、劣化があるのは当たり前。今回2次系だったのは単なる偶然で、安全上重要な設備で起こってもおかしくない。電力会社はリスクを理解すべきだ。

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