来館者に徐福の説明をする廣橋館長=佐賀市徐福長寿館

 佐賀市徐福長寿館(金立町・廣橋時則館長)が、9年ぶりに来館者5千人を突破した。ピーク時は2万3千人を記録したものの、来館者の減少が続き、2009年は3千人を切った。来館者を増やすため、約2200年前に市に上陸したとされる徐福に関するガイドを「伝説」からできるだけ「事実」に基づくよう意識した。来館者の評判も良く、来館者増つながったと手応えを感じている。

 徐福は、2200年前に秦の始皇帝の命を受け、不老不死の薬を求めて旅に出たとされる。徐福伝説や薬草などを紹介する徐福長寿館は1995年に開館した。

 96年に来館者数のピークを迎えたが、99年以降は1万人を切って推移。2009年に最少の2945人を記録した。その後も3千~4千人台で推移し、昨年度は4133人だった。本年度は3月上旬に5千人を達成した。

 来館者増につながった理由として同館は、16年秋ごろからガイドのやり方を変更した点を挙げる。市内に残る徐福の「痕跡」を積極的に伝えるようにした。例えば、新北神社(諸富町)の神木「ビャクシン」は国内に自生する例がほとんどないことや、樹齢2200年と推定されることを紹介。徐福が上陸の証しとしてビャクシンの種を植えたという伝承と符号する点などを説明している。

 「伝説の物語だけでなく、徐福伝説と関連があると思われる地域の事実や痕跡も伝えるようにした」と廣橋館長。ガイドの工夫で新たな訪問者の獲得にもつながったとみており、「5千人は最大の目標だった。さらに情報発信を進め、来館者1万人を目指して努力したい」と意気込んでいる。

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