鳥栖-名古屋 後半ロスタイム、鳥栖FW田川(右)がゴールを決め、3-2と勝ち越す=鳥栖市のベストアメニティスタジアム

 2点差を追い付き、スタジアムに地鳴りのような歓声がこだまする中、19歳の若武者が大仕事をやってのけた。後半29分から途中出場した鳥栖FW田川が、試合終了間際のロスタイムに値千金の逆転ゴール。「ピッチに入ったときの雰囲気がよかった。必ずチャンスが来ると思った」。全力で指揮官のもとに掛け寄り、仲間と抱き合って喜びを爆発させた。

 逆転ゴールはFWイバルボとのパス交換から生まれた。イバルボが頭で落としたボールを拾って戻すと、ゴール前に詰めたイバルボから絶妙なラストパス。利き足とは逆の右足でゴール右隅に流し込んだ。

 2月の開幕戦ではPKで今季初得点を挙げたが、その後は苦しい日々が続いていた。「まだ90分間走りきれる状態ではない」(フィッカデンティ監督)と、第3、4節は先発を外れた。「気持ちが落ちていた部分はあったが、集中し直して貪欲にドリブルを仕掛けていこうと思った」と田川。 試合のなかった2週間でコンディションを調整し、巡ってきたチャンスを確実にものにした。

 5月下旬まで週2試合のペースとなる過密日程の初戦を勝利で飾った。次々と訪れる難敵に立ち向かうために控えも含めたチーム全員の活躍が不可欠となる。

 殊勲のゴールを決めた田川は「チームのみんなと喜びを分かち合えて幸せな気持ち」と語り、FWとして流れを変える役目を果たし続けることを誓った。

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