完成した実証研究施設の前でテープカット。右のタンクが無動力攪拌式消化槽=唐津市二タ子の唐津市浄水センター

 佐賀県唐津市二タ子の下水道処理施設「唐津市浄水センター」に最新技術を組み合わせた高効率システムの実証研究施設が完成した。下水汚泥をエネルギー源として積極的に活用し、処理場のエネルギー自給率を高め、場外に搬出する汚泥量を削減する。31日に現地で完成記念式典が開かれた。

 三菱化工機と九州大学、日本下水道事業団、唐津市の4者による共同研究で、新年度から本格的なデータ収集を始める。下水道事業の効率化を進める国土交通省の「B-DASH(ビーダッシュ)プロジェクト」に採択され、補助の上限9億円で整備した。

 下水汚泥を発酵して得られたバイオガスを燃料電池に供給して発電する。バイオガス製造では汚泥をかき回す工程に「無動力攪拌(かくはん)式消化槽」を導入し大幅な省エネ化を図る。汚泥に熱を与える装置を取り入れることでより多くのガスが得られ、汚泥量も大幅に減る。さらに発電効率が高い次世代燃料電池(10キロワット)を採用する。

 市浄水センターは旧唐津市の平坦部をエリアとし、下水汚泥の20%を新施設で利用し、給食センターの食品かすなども使う。地域バイオマスを施設内の電力に活用し、2016年度に約5300万円を要した搬出汚泥の処理費も減らす。式典で峰達郎市長は「新エネルギー導入の先進地モデルとしてPRする絶好の機会」と述べた。

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