最終日の営業を終わり、入り口前で客にあいさつする小森店長(手前)=31日午後6時20分ごろ、佐賀市の西友佐賀店

 佐賀市駅前中央の西友佐賀店が31日の営業を最後に、約40年の歴史に幕を下ろした。最終日も若い親子連れや老夫婦などの買い物客でにぎわった。多くの買い物客が扉が閉まるまで見届け、「一つの時代が終わった」と名残惜しそうに店を後にした。

 西友佐賀店は1979年11月にオープン。360台収容の駐車場を含め敷地面積は約4600平方メートル。かつては食料品から衣料、家電までそろう大型店だったが、郊外大型店との競合で売上高が減少し規模縮小。建物の老朽化により、昨年2月に撤退を決めた。

 最後の買い物客が店内を出た午後6時15分ごろ、セレモニーを開き、店長は「毎日、足を運んで頂いたお客さまにおわび申し上げたい。閉店が決まった昨年2月以来、おわびと感謝の気持ちを込めて、最高の笑顔と元気なあいさつを心がけた。私は佐賀出身で西友の店づくりに憧れて入社した。お客さまに支えて頂き、ここまでやってこられて幸せだった」と言葉を詰まらせた。周りの社員も涙ながらに感謝し、頭を下げた。

 子ども2人と来店した佐賀市の大屋智子さん(42)は「最後の思い出づくりのために久しぶりに来た。幼い頃は両親と買い物に来ていたし、子どもたちを遊ばせたこともある。品ぞろえが良かった陳列棚が空っぽでさみしかった」。元従業員の山﨑栄一さん(53)=長崎県=は「初売りでてんやわんやしていた時代が懐かしい。倒産ではないけれど、扉が閉まる瞬間は切ない気持ちでいっぱいだった」と話した。

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