再稼働からわずか7日後にトラブルを起こした九州電力玄海原発3号機(佐賀県東松浦郡玄海町)。佐賀県や関係市町への連絡に問題発生から約2時間かかった。住民の安全確保と不安解消が念頭にある各首長からは「もう少し早く連絡を」などの注文が相次いだ。

 山口祥義知事は30日午後9時過ぎに担当課長からの電話でトラブルを知った。発生から2時間を要したことに対し「空振りでも、早めにまず第一報をもらうことがこれから大事になる」とけん制。「安全を第一にステップを踏んでやっていくことを注視したい」と強調、今後の対応をチェックしていく考えを示した。

 伊万里市の塚部芳和市長に連絡があったのは午後10時半ごろ。「調査をした上での連絡だと思うが、時間がたちすぎている」と不快感を隠さない。午後9時台に「原発が止まりそう」との連絡を受けた唐津市の峰達郎市長は「十分な緊張感を持って、安全確保を最優先に臨んでほしい」と念を押した。

 玄海町の岸本英雄町長は「なるべくこういう問題は起こさず安全に作業してほしい。7年動かしていないので配管が傷んでいたのでは」と語り、「放射性物質の漏れがなくほっとした」と胸をなで下ろした。

 一方、反原発団体は反発の声を強めた。「玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会」は、原子炉の即刻停止と徹底した原因究明を求め佐賀市の中央大通りで抗議行動をした。石丸初美代表は「安全対策を尽くしたと言っていたのにこの結果。避難計画を実施する上で前提となる九電からの情報伝達の問題も示された」と憤った。

(取材班)

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