開業時期を7月8日と発表したタクアの里元勝久社長(中央)=多久市役所

 多久市北多久町の温泉保養宿泊施設「タクア」(旧ゆうらく)は30日、施設の漏水問題で延期していた開業時期を7月8日とすることを発表した。市議会が延期中の補償費(経営支援金)4880万円を盛り込んだ一般会計補正予算案の可決を受け、31日に市側と覚書を交わす。昨年秋以降、漏水策の追加工事もあり不透明になっていた開業時期が定まり、再始動の準備を加速する。

 事務職やホールスタッフなど従業員の募集をすでに始め、昨年11月に内定を取り消された調理師ら49人に対しては「優先して採用する」として31人が雇用に応じているという。記者会見で里元勝久タクア社長は、7月開業について「従業員の人材教育や夏休みの書き入れ時を考えれば、この時期が最適」と説明した。

 昨年9月にフランス料理から日本料理に変更した食堂は、長崎やハウステンボス(佐世保市)に向かう観光客の昼食場所を目指す計画を続ける。4月中旬から宿泊や宴会などのインターネット予約の受け付けを始めるほか、5月から従業員の研修を本格化させ、6月中旬には、市内の法人関係者や各種団体向けにプレオープンする。

 11月に内定を取り消した件について里元社長は「非常につらい思いをさせた。おわびを申し上げたい」と頭を下げ、「今度は安心して働ける職場環境を整えたい」と語った。

 予定していた市老人福祉センター「むつみ荘」の移設は、7月のグラウンドオープンと同時に行う。

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