壮行会で被災地支援への思いを語る山下実侑さん=鳥栖市役所

 東日本大震災で被災した宮城県気仙沼市へ応援のため派遣される鳥栖市職員の山下実侑(みゆ)さん(27)=久留米市=の壮行会が28日、同市役所であった。保健師の山下さんは「住民のみなさんの思いに寄り添いたい」と抱負を述べた。

 鳥栖から気仙沼への職員派遣は6人目で、女性は山下さんが初めて。気仙沼市では保健師としてのキャリアを生かし、被災者の相談と支援にあたる。

 山下さんは2013年に市役所入りし、現在は広域市町村圏組合介護保険課に勤務。父親が陸上自衛官だったこともあってか、佐賀大医学部看護学科在学中から「災害看護」に関心を持ち、東日本大震災後の宮城県南三陸町などで炊き出しや海岸清掃などのボランティアを体験した。市職員となった後の熊本地震では土日を利用して車中泊しながら避難所の体育館などで支援活動をしてきた。

 今回の派遣は職員10人が手を挙げた中から選ばれた。壮行会で山下さんは「自治体職員、保健師の専門職として支援してきたい」と力強く抱負を語った。橋本康志市長は「被災地では高齢化が進み、家族を亡くした1人暮らしのお年寄りがおられるなど状況がより難しくなっている。自分の健康に気をつけながら、頑張ってきて」と言葉を贈った。

 派遣は4月1日から1年間。鳥栖市によると、18年度は県内10市のうち多久市と嬉野市が東日本大震災被災地への職員派遣を予定している。

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