ビートルズのメンバーだった故ジョン・レノンとポール・マッカートニーの出会いは、ともに10代。1955年のことで、レコードデビューの7年前だ◆早くから曲を作っていたポールは才能にあふれていた。触発されたジョンはポールの家で作曲を始める。初めて2人で演奏した時、ジョンはコード(和音)のいくつかを習った。でもポールは左利き。なのでジョンは初め、逆さまコードで演奏していたという、ほほえましいエピソードが残っている◆2人が出会わなかったら、どちらもあんな偉大なソングライターにはならなかったろう-。ビートルズのプロデューサーだったジョージ・マーティンは回想している。そんな2人だが、ビートルズ解散の頃には確執があった。ジョンがポール夫妻に対し怒りをぶちまけた手紙が米国で競売にかけられ、約330万円で落札されたという◆解散の原因はさまざまに語られている。メンバー間のいざこざが頂点に達したからだが、いまだに当時の手紙が高値で取り引きされることに、このバンドのすごさがあり、その影響力を思う◆確執はあっても、ポールは今でもジョンを超える共作者はいないと思っているそうだ(『ビートルズの真実』)。少年2人は、こすれあって光を放つ宝石に磨き上がったのだろう。遠い昔の記憶までもが輝いている。(章)

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