県内企業の採用担当者らが事業内容や人材育成の取り組みなどを説明した=佐賀市の佐賀工業高校

 佐賀市の佐賀工業高校で20日、生徒とその保護者を対象にした県内企業紹介会があり、製造業や建設業など32社が事業内容を説明した。県内の工業系高校では、全校平均で卒業生の約6割が県外に就職するなど人材流出が続いており、各社の経営者や採用担当者らが生徒の質問に答えながら、職場環境や人材育成の取り組みを伝えた。

 自動車関連部品を製造する萩野製作所九州工場(みやき町)の担当者は「地味だが、多くの人が利用し、喜んでもらえる」と仕事の魅力を説明した。「海外の関連工場で働けるのか」との質問には、「行きたい国があれば、ぜひ手を挙げてほしい」と答え、希望に配慮した柔軟な人員配置をアピールした。

 工作機械メーカーの大神(佐賀市)の角町修執行役員は「福岡の企業とは給与面で開きがある。それを埋めるためにも、いかに社員を大切に育てていくかに力を入れている」と話した。

 紹介会は卒業後の進路に役立ててもらおうと、同校と県内企業が協力して2年前から毎年開いている。地元企業の情報を得る機会になっており、卒業生の県内就職率は増加傾向という。

 今回は1、2年生と保護者約560人に対し、各社が教室を回って説明した。副島政史校長は「地元就職を望む保護者も多く、県内には高い技術を持った企業がある。企業側にも生徒が求めているものを知ってもらいたい」と意義を語った。

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