佐賀新聞社が本年度から募集を始めた「高校生も言いたい!伝えたい!」の下半期の受賞者を決定した。きょうから3回連載する。

 県内の高校生を対象に新聞記事への感想や意見、部活などへの応援メッセージなどを応募する企画。下半期は2月末までに約500件の応募があり、最優秀賞に小城高2年の廣川葵さん、優秀賞に鳥栖商3年の熊谷直子さんと小城高2年の北島奈那さんが選ばれた。

 2018年度上半期は4月から受付開始、9月末まで。投稿・応募は佐賀新聞の「メディアティーンズさが」ウェブサイトから。

 

■優秀作品 「“当たり前”などない」 小城高校2年北島奈那さん

 

 私たちは毎日学校に登校して、授業を受け、友達と楽しくおしゃべりをし、部活をして家に帰る。これは私たちにとっては何げない日常である。

 この私たちが当たり前に生活している中に障がい者の人々は不安や恐怖をどれほど感じているだろう。例えば、視覚障害を持っている人は歩くのでさえも恐怖を感じるに違いない。

 私たち健常者が当たり前にしている生活は決して当たり前ではなく、もし自分が目や耳が悪かったり手足が不自由だったらということを考えながら生活すると“当たり前”など存在しないことが明らかであろう。

 そのことについて深く考える機会となったのがこの記事の12月2日に唐津で行われた障がい者スポーツの体験会である。

 健常者が目隠しをして音を頼りにしてスポーツを行い、体験者は「外で見ているより難しい」という感想を持ったようだ。この記事から、私は障がい者でももっと安心して楽しめるスポーツを開発する必要があると思った。例えば、人やボールが自分に向かってくるサッカー、車いすバスケットボールのようなスポーツはとても盛り上がり競い合うことができるが、健常者の何倍も恐怖心があると思う。だから、個人種目で得点を競い合うスポーツをもっと普及させるべきだと思った。

 そこで私が注目したいのは「ゆるスポーツ」だ。ゆるスポーツとはスポーツが得意な人や苦手な人、大人や子供、健常者や障がい者などのくくりにとらわれることなく、名前のとおりみんなが楽しめるゆるいスポーツのことだ。このゆるスポーツを推進している「ゆるスポーツ協会」が12月2日、アスリートの社会貢献活動を行った組織に贈られる「HEROs AWARD 2017」に選ばれた。

 私はそのニュースを見るまでゆるスポーツの存在を知らなかった。

 しかし、ゆるスポーツを知り、私が思っていたこれからのスポーツの在り方がはっきり見えたように思えた。ゆるスポーツは「バブルサッカー」や「イモムシラグビー」など現在人気のあるスポーツとルールはあまり変えず、体を保護することで衝突しても大丈夫なように工夫されている。

 私たち、若い世代がこのゆるスポーツをもっと普及させ、結果を競い合うアスリートとは別に、みんなが笑顔で体を動かすことを楽しめる空間を作ることがこれからの社会とスポーツをつなげることになると思う。そのためにまずはこの記事のような障がい者スポーツの体験会に参加し、いろいろな人と触れ合うことが第一歩となる。機会があったら私も参加して新しいスポーツの普及に携わりたい。

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