裁判員経験者と法曹関係者の意見交換会=佐賀市の佐賀地裁

 裁判員裁判の経験者と、裁判官、検察官、弁護士の法曹3者が27日、佐賀市の佐賀地裁で意見交換をした。裁判員を務めた30~60代の男女8人が、悩みながら評議や判決にかかわった体験を振り返り、市民が安心して司法に参加するための配慮を求めた。

 出席者の多くが「(裁判員の)案内が来るとは思っていなかった」と述べ、驚きやためらいを感じたことを明かした。60代女性は「人の一生を左右する重い判決を下すことに、責任と重圧を感じた」と話した。

 司会の岩木宰(おさむ)地裁所長が裁判員の辞退が増えている現状について尋ねると、60代男性は「自営業などで仕事を休めない人は辞退せざるを得ない」と答えた。北九州市で2016年、裁判員が被告の知人の元暴力団員らに声を掛けられた事件の影響を指摘する意見もあった。

 30代男性は「顔を知られている被告人とばったり出会ったらどうするのか。佐賀は小さい県だけにリスクを感じる」と安全対策を求めた。

 意見交換は、経験者の声を今後の運営に反映しようと12年から実施している。佐賀地裁ではこれまでに65件の裁判員裁判が行われた。

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