フリーゲージトレインの不具合対策について議論した技術評価委員会=東京・霞が関の国土交通省

 九州新幹線長崎ルートに導入予定の新型車両フリーゲージトレイン(軌間可変電車、FGT)の開発トラブルに関し、国土交通省は27日、専門家による技術評価委員会を開き、車軸の摩耗対策としてメッキ厚を増やす方法を提案し、了承された。今後、新たに台車を組んで走行試験の実施を目指すが、スケジュールは見通せず、「年単位での対策が必要という状況は変わらない」とした。

 不具合が生じたFGTは2016年12月から17年3月まで、改良した台車で検証走行試験に臨んだが、再び車軸のメッキに摩耗が見つかった。メッキがはがれ地金に達すると、さびにより強度不足に陥る可能性があるため、国交省はメッキ厚を2・5倍に増やす摩耗対策の効果に関する検討結果を評価委に示した。

 一般的にメッキを厚くすると車軸の疲労強度が低下する傾向があるが、文献に基づく試算では必要な強度をクリアした。「問題ないと思うが、念のため」(国交省)、試験軸を製作して疲労強度をテストする。遅くとも7月には結果を出せるという。次回の評価委で今後の開発スケジュールを議論する。

 また、JR九州は一般的な新幹線の1・9~2・3倍かかる車両コストから、FGT導入に難色を示しているが、国交省は今回も同様の数字を示し、「現時点でコストを下げられる要素は見いだせていない」と説明した。

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