2回戦・伊万里-大阪桐蔭 先発して力投する伊万里の山口修司=甲子園

 相手は春連覇を狙う大阪桐蔭。厳しい試合になることは分かっていたが、伊万里の山口修司は、打ち込まれても表情を変えず、冷静沈着に真っ向勝負を挑み続けた。バッテリーを組む梶山勇人は「後半は相手のバットの芯を外せた。修司が踏ん張ってくれた」と、無四球で151球の熱投を続けたエースに感謝した。

 直球と変化球のコンビネーションに緩急も付け、鋭くコーナーを突くのが持ち味。ただ、立ち上がりは球が浮き、二回までに8点を失った。

 「とにかく低めに集めてアウトを取る」。四回、味方の守備が乱れてさらに4点を失っても、自分のスタイルを貫き通した。中盤の五~七回は2失点にとどめ、1点を返して迎えた八回はこの日初めて3人で打ち取った。

 エースの奮闘にナインも燃えた。「自分たちが打たなきゃと思った」と犬塚晃海。大阪桐蔭の三番手をとらえ、連続長打で九回にも1点。意地は十分に示した。

 試合終了後、どんなに苦しい場面でもポーカーフェースを保っていたエースの瞳に涙が浮かんだ。「スタンドの応援や支えてくれた仲間の姿を見ていたら、我慢できなくなった」。少し照れくさそうに心情を語った。

 昨秋の佐賀大会から九州大会までほぼ一人で投げ抜き、21世紀枠選出の原動力となった山口修は「まだまだ通用しない」と悔しさをにじませ、「チームを勝たせる投手になる」と成長を誓った。

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