伊東玄朴の功績などについて紹介したシンポジウム=神埼市中央公民館

 現在の神埼市出身で、国内における近代西洋医学の先駆者・伊東玄朴(1800~1871年)の生誕祭が25日、神埼市中央公民館で開かれた。5回目となる今年は明治維新150年を記念して講演やシンポジウムも開催。天然痘を予防する種痘の普及や、東京大医学部の基となるお玉ケ池種痘所の設立など、医学界に尽力した伊東の功績を改めて顕彰した。

 東京大医学部病因・病理学専攻分子病理学分野教授の宮園浩平氏(鹿島市出身)が「これからのがん医療」と題し、肺がん治療の最前線について講演した。これまで肺がんは、転移して手術ができない場合は有効な治療法がないとされてきたが、遺伝子を検査してがん細胞を効率的に攻撃する「分子標的治療薬」や、がん細胞が免疫の働きにブレーキをかけることを防ぐ「免疫チェックポイント療法」など治療法が劇的に進化していることを紹介した。

 シンポジウムで宮園氏は、伊東とドイツ医学導入を推進した相良知安(佐賀市出身)について、「お二人のおかげで日本は明治に入って急速に医学を発展させることができた」と語った。

 生誕祭には東京都の産婦人科医・伊東正昭さんら子孫も多数出席。地元の小中学生が伊東の功績について調べたことの発表もあった。

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