うれしの茶について「歴史」「貢献者」「海外輸出」などテーマ別に学べる=嬉野市のうれしの茶交流館チャオシル

 嬉野市特産の嬉野茶に特化した施設として市が整備した「うれしの茶交流館チャオシル」が4月1日、同市嬉野町岩屋川内の茶業研修施設「嬉茶楽館(きんさらんかん)」の隣にオープンする。古い農機具や加工用機械を展示し、約400年に渡る嬉野茶の歴史を学べるほか、茶染めや茶の入れ方の体験もできる。もちろん喫茶スペースもあり、市は総合的に嬉野「茶を知る」ための施設として、年間2万人の来館を見込む。

 建物は906平方メートルの鉄骨平屋建て。喫茶スペースを含む展示室のほか、茶染めや茶の入れ方の体験室や研修室、茶葉や茶を使った菓子や茶器の販売スペースを設けた。建物裏には2千平方メートルの茶園もあり、茶摘み体験もできるようになる。設計なども含む総工費は5億9062万円。バリアフリー設計で、無料Wi-Fiサービスも備える。

 展示室では、16世紀ごろから釜いり茶を作り始めた嬉野茶の歴史をまとめたほか、茶葉が入る袋を備えた茶バサミや、釜いり茶を製造するための昭和40年代製の機械などを展示。中には、嬉野茶の販路を広げた吉村藤十郎(1795~1847年)が使った茶の銘柄の木印などもある。

 内覧会で村上大祐市長は、長崎の女性貿易商大浦慶(1828~84年)が嬉野茶を輸出し幕末維新の志士たちを後押ししたとされる歴史に触れ、「再び世界中の人たちに嬉野茶の魅力を感じていただきたい。単なる特産品ではなく、嬉野の誇りそのものとして感じてもらえる情報発信拠点にしたい」と期待を寄せた。

 数年は市の直営で、スタッフは宮﨑繁利館長を含め5人。入館料は300円で、20人以上の団体は200円(小中学生は各半額)。体験料は茶の入れ方が100円、茶染めが1200円、茶摘みと手もみが600円(各要予約)。無料で嬉茶楽館の工場見学もできる。火曜休館で、開館時間は午前9時から午後5時。

 今月31日と4月1日に同館である新茶イベント「第31回うれしの茶ミット」では無料で入館できる(31日は午前10時から午後3時、1日は午前10時半から午後4時まで)。問い合わせは同館、0954(43)1991へ。

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