玄海原発3、4号機の再稼働に同意しないよう、山口祥義知事に提出する署名に応じる市民=福岡市中央区天神

 脱原発を訴えている福岡県の市民団体が2日、福岡市内で街頭活動し、玄海原発(東松浦郡玄海町)の再稼働に同意しないよう山口祥義佐賀県知事に求める署名を呼び掛けた。玄海3号機でプルサーマル運転が始まった日から7年の節目で、九州電力の瓜生道明社長と山口知事、岸本英雄玄海町長宛てに原発事業からの撤退と玄海3、4号機の再稼働中止を求める要請書も提出した。

 原発の立地自治体以外からも不安の声を届けようと、九州、中国地方の61団体が1万人以上を目標に署名を呼び掛けている。発起人で「戦争と原発のない社会を目指す福岡市民の会」代表の工藤逸男さん(63)は「福岡市民も原発の電気を使う一方、事故の被害にも遭う当事者。再稼働は佐賀だけで決められる問題ではない」と強調した。署名は来年の2月県議会前に提出する。

 署名に応じた福岡市の自営業男性(53)は「規制委が胸を張って安全と言えない原発はなくすべき。再稼働は多数決で決められる問題ではなく、たとえ少数でも不安の声に耳を傾けてほしい」と話した。

 要請書は、福岡市民の会や「玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会」など佐賀、福岡の9団体が福岡市の九電本店と佐賀県庁、玄海町役場を訪れて担当者に手渡した。

 また、伊万里市在住の「原発なくそう!九州玄海訴訟」の原告でつくる「原発ゼロ伊万里市民の会」は同日、塚部芳和市長に対し玄海原発の再稼働に反対の声を上げ続け、山口祥義知事が再稼働に同意しないよう働き掛けることなどを求める要望書を提出した。九州玄海訴訟の原告団には伊万里市民約80人が加わっており、1月29日に伊万里市民図書館で開くシンポジウムでは原告以外の賛同者も募る。

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