初当選が確実になり、集まった大勢の支持者に迎えられる伊東健吾さん(中央)=25日午後10時10分、神埼郡吉野ヶ里町豆田の事務所(撮影・山田宏一郎)

 町議会議長を経験し、行政にも長く携わった手腕に「刷新」が託された。任期満了に伴う神埼郡吉野ヶ里町長選は、新人の伊東健吾さん(70)が現職との一騎打ちを約300票差で制した。中心市街地活性化や学校給食センター建設といった課題を抱える町。スピード感のある住民サービスを訴え、支持が広がった。 

 「票を半分とった、勝ったぞ」。25日午後10時すぎ、約100人の支持者が集まった豆田の事務所は熱気に包まれた。初当選の一報を受け、事務所に現れた伊東さんは拍手や握手で迎えられ、「相手は現職。こちらは組織がないが、皆さん一人一人が足を棒にして歩いて下さり、勝たせていただいた」と頭を下げた。

 14年越しの念願だった。2004年、合併前の三田川町長選に役場を辞めて出馬したが落選。6年後に吉野ヶ里町議となったが、「執行部と議会の両輪がうまく回っていない。この調子では町の発展はない」。町のかじ取り役への再挑戦を決めた。

 立候補を表明した昨年12月以降、町をくまなく歩き回った。生活道路の舗装の遅れを感じるなど「行政サービスが行き届いていない」との思いをさらに強くした。地元豆田や農業者を中心に、商工業関係にも浸透を図った。

 現職より三つ年上の70歳。有権者からは実行力に期待する声も聞かれる。伊東さんは東脊振インターや駅周辺の整備などを挙げ、「優先順位を付けながら、吉野ヶ里町の利便性を上げていきたい」と抱負を述べた。

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