落選が決まり、「自分の力不足だった」と語る多良正裕さん(右)=25日午後10時22分、吉野ヶ里町三津の事務所

 現職の強みを生かし切ることができなかった。再選を目指した多良正裕さん(67)は新人に惜敗。午後10時すぎ、事務所に集まった支持者約50人の前に姿を現すと「私の力不足でこういう結果になった。本当に申し訳ない」と深々と頭を下げた。

 旧東脊振村が地盤の多良さんは、2倍近い票田の旧三田川町を地元とする相手候補と、地域対抗の構図となったことが響いた。ダム振興事業などを手掛けてきた現職としての余裕はなく、前回同様の「行動力」(陣営幹部)で町内をこまめに回り、町政の継続を訴えたが、届かなかった。

 2015年に給食への異物混入問題が起きた中で、学校給食センター建設は着工までいかず、「スピード感に欠ける」との批判もあった。

 落選し、頭を下げ続けた多良さん。支持者から「もう一回挑戦せんね」と声を掛けられたが、「これまで手を抜いたつもりはないが、これが町民の皆さんの選択。今後、政治をやるつもりはない」と引退を表明した。

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