日本各地の城郭との比較から唐船城の特徴などを解説する千田嘉博さん=有田町の焱の博記念堂

 有田町山谷の中世の城跡、唐船城の築城800年を記念した講演会が24日、同町の焱の博記念堂であった。城郭考古学者で奈良大教授の千田嘉博さんが、城歩きをする人が男女を問わず広がっていることを挙げ「現地には城の痕跡が数多く残る。全国に唐船城の魅力を発信して」と呼び掛けた。

 千田さんは航空写真や各地の城跡との比較から、従来、唐船城ととらえられてきた丘陵の北部は、戦国時代に城郭化したもので「当初は南側に城主の館があったのでは」と指摘。「中世前期から後期に掛けての変遷が見て取れる貴重な城」と話した。

 今後の唐船城の生かし方として、竪堀などの遺構が残っていることから「当時の城の様子が分かるような復元画などを製作し、城の全体像を感じてもらうことが大事」と助言した。

 町や住民グループなどでつくる「唐船城築城800年記念事業実行委(会長・山口隆敏町長)が主催した。

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