オスプレイ配備計画や玄海原発の再稼働などに関する一般質問に答える山口祥義知事=県議会

■山口知事 新幹線フル規格否定

 11月定例県議会は2日、一般質問初日の議論を交わした。九州電力玄海原発(東松浦郡玄海町)の再稼働に関し、佐賀県の山口祥義知事は、国から相談があった段階で県民への説明会を求める考えを示した。九州新幹線長崎ルートのフル規格化については、多額の財政負担を理由に、現時点では受け入れる考えがないと言明した。

 再稼働を目指す玄海原発に関する原子力規制委員会の審査は現在、「合格証」となる審査書案のパブリックコメントが実施されており、早ければ年内にも正式に合格する見通し。国は審査合格に伴う原子炉設置変更許可が出て基本的な安全性が確認された段階で、県と相談しながら具体的な対応を考えるとしている。

 山口知事は、県民が説明を聞く機会は必要との考えを示し「国から相談があった段階でしっかりと伝えていきたい」と述べた。説明会の実施時期や場所などは今後検討し「愛媛や鹿児島など先行県で行われたことはできるだけ参考にしたい」と答えた。

 設置を進めている第三者委員会の専門部会の位置付けは、「県が国の審査結果を確認するに当たり学識経験者から専門的なアドバイスをいただく」と解説した。再稼働に関する独自の評価を求めることが設置目的ではないため「専門部会を開催することで、判断時期が引き延ばされることはない」と説明した。

 一方、九州新幹線長崎ルートで導入予定のフリーゲージトレイン(軌間可変電車、FGT)の耐久走行試験が延期され、技術開発の見通しが不透明なことからフル規格化を求める声も上がる。その場合、佐賀県の負担は約800億円を上回るとの見込みを示し「費用対効果を考えても受け入れられる環境にはない」と否定的な考えを示した。

 2022年度の暫定開業に触れ「いささかも変更はない」と強調した。リレー方式で武雄温泉駅は新幹線と在来線の全てが停車する乗り換え駅になり、「開業効果を高めるため地域の皆さんと全力を尽くして盛り上げたい」と語った。

 この日は石丸博、西久保弘克、大場芳博(自民)、藤崎輝樹(県民ネット)、中本正一(公明)の5議員が質問した。

このエントリーをはてなブックマークに追加