支援機器が障害のある子どもの能力を伸ばし、社会参加につながることを訴えた松尾清美准教授=佐賀市立図書館

 障害のある子どもの移動について考える学習会が24日、佐賀市立図書館で開かれた。佐賀大学大学院の松尾清美准教授(64)=リハビリテーション医工学=がこれまでの支援事例を紹介。電動車いすなどの支援機器を使いこなし、移動能力を確保することが社会参加につながることを訴えた。

 松尾准教授は21歳の時に交通事故で脊髄を損傷して車いす生活となり、身体障害者の生活機器設計などの研究を行ってきた。

 講演では、自らの意志で動けるようになることが脳に刺激を与え、飛躍的な成長を促す点を強調した。わずか3カ月で車いすを操作できるようになり、歩行練習を始めるまで回復した低酸素症の女児の事例を紹介。成績も優秀で大学進学、就職が決まった子どももいる。

 人工呼吸器が必要な重度障害児は、スイッチを触る練習から始めており、「動く手段が手に入れば自立し、納税者にだってなれる。寝たきりにせず、わずかでも体が動けば移動できるようになることを知ってほしい」と呼び掛けた。

 学習会は、県教職員組合など4団体でつくる世話人会が主催。約30人が聴講した。

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