九州電力玄海原発(東松浦郡玄海町)の再稼働に反対する住民らが、九電に2~4号機の運転差し止めを求めた訴訟の第25回口頭弁論が23日、佐賀地裁(立川毅裁判長)であった。九電側は2号機の安全性を主張し、住民側の意見陳述に立った女性が再稼働の不安を訴えた。

 2号機は3、4号機と異なり、新規制基準の適合性審査に申請されず、合格もしていない。九電は、2号機の耐震安全性の確保や配管の健全性を主張し、耐震設計の目安になる地震の揺れ「基準地震動」については「新規制基準に基づく3、4号機と同一であることを踏まえると合理性がある」と強調した。

 意見陳述では福岡市で子育てをしている江藤真実さん(54)が主張した。現行の避難計画では被ばくなどの恐れが拭えないと述べ、「とても家族を守ることなどできないと絶望的な気持ち」と話した。

 住民らは原発の運転差し止めを求める訴訟を起こしている「玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会」(石丸初美代表)に加わっている。この日は国に3、4号機の適合性審査合格の取り消しを求めた訴訟の第17回口頭弁論もあった。

このエントリーをはてなブックマークに追加