常に物言う姿勢で注視
山口祥義知事 県民から厳しい目が向けられていることを受け止め、事故を決して起こさないという強い気持ちで緊張感を持って取り組んでほしい。九州電力にはうそをつかないこと、風通しの良い雰囲気をつくっていくこと、あらゆる事態を想定することの三つの約束を再三再四言っている。安全第一をしっかりと肝に銘じ、その思いが風化されないよう、九州電力に対して常に物を言う姿勢で注視していく。避難計画の実効性も高めていきたい。
長かった。ほっとした
玄海原発が立地する玄海町の岸本英雄町長 長かった。(再稼働が)現実になりほっとした。ただ本音を言うと、4月下旬の営業運転復帰してからが本来の再稼働だと思う。2011年に一度同意しているが、国のストレステスト実施の急な方針転換で撤回した。人生で一番腹立たしかったが、安全対策の整備に必要な時間だった。
核燃料サイクルの問題は非常に大事なこと。町として状況を把握していかなければならないし、国や事業者は時間をかけずに早く計画を実行してほしい。私の任期が終わる8月までに、エネルギー計画に原発の新増設やリプレース(建て替え)を明記するよう国に求めたい。
新たに不安増すことに
市全域が原発から半径30キロ圏に入り、再稼働への反対を訴えてきた伊万里市の塚部芳和市長 市民の不安を受けて原発の安全性について主張してきたが、再稼働により新たに不安が増すことになる。国と事業者は万一の事故も絶対に起こさないよう、安全確保に万全を期してほしい。また国には、立地自治体だけでなく周辺自治体も地元と位置付け、十分な防災対策を講じてもらいたい。
緊張感持って臨んで
玄海町に隣接する唐津市の峰達郎市長 九州電力には改めて事故は起こり得るとの前提に立ち、十分な緊張感を持って臨んでもらいたい。今後とも自主的かつ継続的にさらなる安全性・信頼性の向上に努めてもらわなければならないし、市としてもしっかりと注視していく。