今年の冬は寒さが厳しく、佐賀の冬とは思えないくらいでした。待ち望んだ春が来て、新しい暮らしを始める方もいらっしゃると思います。

 新しい環境で、新しい人と出会い、緊張もして、春は体調を崩してしまう方も少なくありません。そんなとき、ぜひ大切にしてほしいのが、毎日の食事です。

 おなかがすいたら、どこでもすぐ、何かしら手に入るのが現代社会ですが、あなたの食べているものは、ちゃんとあなたを支えてくれているでしょうか。

 おなかが膨れるのと栄養が足りているのとは違います。忙しくて、さっと食べたい食べやすいものとなると、おにぎりや丼のご飯物、パン、ラーメンやパスタなどの麺類などになりがちです。ご飯、パン、麺などの炭水化物は、重要なエネルギー源で大切なものです。しかし、そればかりの食事になってしまうことが問題なのです。

 タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルなどの栄養が足りていないかもしれません。そこで、お勧めしたいのがおかずです。お肉、お魚、卵、野菜、大豆製品、海藻などいろんな種類のおかずを意識して取りましょう。コンビニや外食でも、おかずを選ぶようにすると大丈夫です。

 女性には生理があり、毎月、男性よりも鉄を多く失います。鉄の欠乏は貧血でふらふらするだけではなく、イライラする、やる気が出ない、眠れないなどの精神症状、風邪をひきやすいなどの免疫機能、冷え症や肌、髪の毛の調子にも関わっています。また、最近注目されている亜鉛不足は、元気が出ない、味がしないなどの症状や、動脈硬化、アレルギーにも関わっていることが分かってきました。

 私たちの知らないところで、たくさんの栄養素が私たちの日々の健康を守ってくれています。私たちは自分の食べたものでできている。そのことを忘れず、ストレスのかかるときは特に、日々の食事を大切にしていただけたらと思います。

 (すこやか女性クリニック院長 西岡智子)

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