ドライブシュミレーターで運転技術などを確認する高齢者=吉野ヶ里町の三田川健康福祉センター

 神埼市の西九州大学と吉野ヶ里町社会福祉協議会が連携し、交通事故県内ワーストの“汚名返上”に向け、啓発活動を開始した。西九州大がドライブシミュレーターを用い、高齢運転者の注意力や判断力などのデータを抽出。データを基に研究・分析して、交通事故との関連性などを調べ、安全運転の意識向上に結びつける。

 交通事故が多い吉野ヶ里町での安全運転への意識付けを目的に、西九州大リハビリテーション学部の小松洋平講師が研究の一環として町社協に提案した。町社協の寺﨑秀典常務理事は「大学と力を合わせて交通事故を撲滅したい」と快く受け入れた。

 吉野ヶ里町の三田川健康福祉センターで19日に実施した1回目の検査には6人が参加。ドライブシミュレーターでは、信号色に対する「認知反応検査」や速度から走行距離を予測する「タイミング検査」、ハンドルやブレーキなどを使う「走行検査」「注意配分検査」を実施。空間方向性やスピード感覚だけでなく、疲労時の集中力についても確認した。

 今後は西九州大を中心に、40~50人のデータを抽出していく予定。ドライブシミュレーターは検査に約1時間かかり、より容易な方法で検査ができないかも模索するという。小松講師は免許返納によって生活が難しくなる地域と分析し「なるべく長く車に乗ってもらえるように、安全について啓発していきたい」と強調する。

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