現職と新人の一騎打ちとなった神埼郡吉野ヶ里町長選は、合併前の旧町村での攻防が激しさを増している。給食センター建設など現事業の遂行や実績を掲げて再選を狙う現職の多良正裕候補(67)=松隈=は地元東脊振の地盤を固めつつ、2倍近い票田となる三田川の切り崩しを模索。新人の前町議会議長、伊東健吾候補(70)=豆田=は住みよい町づくりを訴え、地元三田川や農業関係者を中心に支持を集める。両陣営は25日の投票に向け懸命に票を掘り起こしている。

 有権者は旧三田川町が約8400人、旧東脊振村が約4600人。

 多良候補は前回の選挙戦と同様、組織戦ではなくこまめに足を運び、街演している。「4年間で知名度は高まっているが、手応えはかなり厳しい」と陣営幹部。総決起大会の開催を見送り、「時間がある限り回り続ける。旧町村の対立構図をどれだけ打破できるか」と危機感を募らせる。

 伊東候補は地元の豆田地区をはじめ、街宣車で町内全域をくまなく回り、支持拡大を図っている。「町は新しく移り住んできた人も増えており、なかなか票が見えない」と伊東候補。23日には総決起大会を予定し、「一人一人顔を見て確実にお願いをしていくしかない」と強調する。

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