小城市の前商工観光課長の男性(55)=退職=が起こした不祥事で、2016年度の「清水の滝ライトアップ(清水竹灯り)」事業の赤字を埋めるため架空請求で公金を不正流用していた91万円分を、市が回収していないことが22日、分かった。

 3月定例市議会の一般質問で永渕和正議員がただした。前課長は市側に91万円を寄付する形で弁償する意向を示していたが、市側は弁償されていないことを明かした。

 永渕議員は「事業の実行委員会で会計を担当していた前課長が、架空請求により市の一般会計から支出した91万円をう回した形で業者に支払っている」と主張。不正流用による税金の損失から、市長が会長を務める実行委員会からの回収の可否を尋ねた。

 江里口秀次市長は未回収を認め、「いずれ(不正流用分の91万円を)取り戻さないといけない。現在、庁内で協議している」と答弁した。

 竹灯り事業の会計処理が「監査不可能」と報告されたことを受け、事業の16年度実績報告書で補助対象事業費が、前課長が作成した決算書の補助金対象経費と比べ2万7千円少なく記されていたことも指摘された。総額の違いについて、楠田武商工観光課長は「原因は全く分からない」と答えた。

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