長年クラリネット奏者として活躍した今村徹警部補

佐賀県警音楽隊に37年間在籍した今村徹警部補

 佐賀県警音楽隊に37年間在籍し、2013年から楽長を務めてきた今村徹警部補(56)が27日で県警を退職、音楽隊の活動に幕を下ろす。「県民と警察を結ぶ音の懸け橋に」をモットーに演奏を続けてきた今村警部補は「聞いてくれた方々の反響がうれしかった。素敵なひとときを届けられたかな」と長年の活動を振り返った。

 

 今村警部補は1980年に拝命。子どものころ、近所の駐在所員の制服姿に憧れ、警察官を目指した。本職の警察人生の半分以上を白バイとともに過ごし、長年、交通違反の取り締まりに当たってきた。

 高校1年からクラリネットを演奏していた今村警部補は、警察学校卒業と同時に音楽隊に加わった。クラリネット奏者として長年活躍し、楽長となってからは指揮者として隊を率いた。96年には北海道で約6千人の前で演奏、「大歓声を受け、とても感動した」と当時を振り返る。

 37年間で2千回以上、ステージに立ってきた。県内の商業施設などで定期的に演奏を行ってきた。交通事故やニセ電話詐欺被害防止の広報を兼ねる時もあり、聴衆から「知らなかった」「勉強になった」と反響がある度に「演奏してよかった」と感じたという。

 最後の演奏は3月上旬の吉野ヶ里町での交通イベント。「まだ(音楽隊の)みんなと演奏したい」と少し寂しい思いもあったが、演奏を終えると「やり遂げた。ほっとした」。

 退職後は地域の楽団に入って、音楽活動は続ける予定。「今後は楽器をサックスに代えて活動したい」と新たな挑戦にも意欲を示す。「これまで、演奏会に足を運んでいただきありがとうございました」と県民に感謝し、「今後も演奏に足を運んでいただき、警察のことをもっと知ってほしい」と願っている。

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