絵・水田哲夫(鳥栖市本町)

■築造113年の木造駅舎

 現在は「JR鳥栖駅」だが、私には「国鉄鳥栖駅」時代の思い出が長く深い。

 1889(明治22)年、九州鉄道「博多~三角(みすみ)線」の開業当初、鳥栖駅は鳥栖市東町にあった。

 「鳥栖-佐賀」間に鉄道が開通し、鳥栖駅の駅舎は九鉄本線駅と佐賀線駅がV字形に存在する複雑な構造になる。

 その後、鉄道利用の増加もあって鳥栖駅は移転することになり、1903(明治36)年、間組によって現在の駅舎が新築される。

 以来113年、鳥栖駅舎は鉄道の町「鳥栖」、九州交通の要衝地「鳥栖市」のシンボルとして地域に愛されてきた。

 さらに、地域の核として駅前京町、本通町、東町、大正町、曽根崎町の繁栄をもたらし、中核工業都市・鳥栖の歴史を作ってきた。現在九州圏内に明治時代の重要木造駅舎は鳥栖駅しか残っていない。(鳥栖市本町 高尾平良)

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