発達障害者の就労を総合的にサポートするため、佐賀県は新年度から、佐賀市にセンターを設置し、成人向けの支援体制を整備する。相談員が就職先を探したり、仕事を続けるためにアドバイスしたりするほか、雇う企業側にも研修を実施し、雇用の機会確保や安定に取り組む。

 県は鳥栖市と多久市に発達障害者の支援センターを設置しており、早期発見・早期療育を基本に相談を受け、医療機関や福祉サービスへの橋渡しなどをしている。このうち、相談の約4割は成人からで、就労に関する内容も寄せられているが、専門の窓口はなく、医療や福祉関係者らの現場の声を聞く懇談会でも課題として挙がっていた。

 新設する発達障害者就労支援センター(仮称)は2人体制。就労相談に対応し、ハローワークとも連携しながら就職活動や就労定着をサポートする。障害者を雇用している事業者向けに、働きやすい職場環境の整備や発達障害の特性などについて研修を行う。開会中の県議会に事業費858万円を提案している。

 センターの設置日や窓口の開設時間などは運営を委託する団体と最終調整している。県障害福祉課は「発達障害の特性を理解し、企業側の合理的な配慮があれば、就職や仕事の継続はできる。県として支援体制を充実していきたい」としている。

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