博士課程の修了を喜ぶ黒木邦弘さん=佐賀市文化会館

 西九州大学は2015年度に設置した大学院「地域生活支援学専攻」の博士後期課程で初めての修了生を送り出した。福岡市在住で大学の准教授を務める黒木邦弘さん(48)。20日の卒業式で修了証書を受け取り、認知症をテーマにした3年間の研究を振り返った。

 黒木さんは、熊本学園大学社会福祉学部の准教授を務めながら、さらに学びを深めようと入学を決めた。博士論文では、認知症の人たちのケアに加え、地域の理解や家族を支える仕組みを築く方策について、実践例を基に論考した。

 16年4月に熊本地震が起き、研究と支援活動との両立に苦心した。黒木さんは「どちらも手を抜けなかった。佐賀に来たら研究、熊本では復旧に向けて気持ちを切り替えて動いてきた」と話した。

 修了証書を受け取った黒木さんは「レベルの高い先生方に教わった価値は、現職だからこそよく分かる」と笑顔を見せ、「研究成果を地域生活に役立てていきたい」と意気込んだ。

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