17日のサテライト館のオープニングイベントでテーマソングを初披露する高取ヒデアキさん(左)、伸和さん兄弟=唐津市本町の旧唐津銀行

 「肥前さが幕末維新博」の唐津サテライト館(旧唐津銀行)のテーマソングを、「肥前の炭鉱王」として知られる高取伊好(これよし)のひ孫の兄弟が手がけている。アニメソングの世界で知られ、今回の楽曲には約100年前の多久市の西渓公園での伊好の銅像除幕式で披露された曲も織り込まれている。

 

 子どもに人気のプリキュアシリーズや戦隊ヒーローのテーマソングを数多く手がけてきた高取ヒデアキさんと、弟でギタリストの伸和さん=東京都在住=が、開館した17日に初披露。ヒデアキさんは「父までは旧高取邸(国重要文化財)で育っている」と唐津との関わりを紹介した。

 サテライト館は、英語教師に高橋是清(後の首相)を招き、建築家の辰野金吾らを輩出した唐津藩英学校「耐恒寮」をメインに据えている。館内で上映するこの物語を描いた映像の中に、テーマソング「勇気を出して ~One for All,All for One~」が使われている。

 軽快なメロディーだが、間奏に1920(大正9)年の西渓公園の銅像建立時に使われた「高取翁銅像除幕式の歌」をトランペットで織り交ぜ、時代の風格も漂う。詞は「先駆けた人たちその背中を追いかけて 夢を夢のままにしない志をもとう」など未来へつなぐ思いが込められている。

 墓参りで唐津を訪れているという作曲担当のヒデアキさんは「昔の楽譜が実家にあり、母に『何かあったら使って』と言われていた。唐津と縁のある曲ができて光栄」、作詞の伸和さんは「明治の偉人たちがどんな気持ちだったかを考えた。今の人たちも勇気を出せば、また唐津も元気が出るんじゃないかなとの思いも込めた」と語った。

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