熊本地震で被災した西原村の仮設住宅に贈るため生徒が手作りしたベンチ=佐賀市の佐賀工業高校

 地震で被害の大きかった熊本県西原村の仮設住宅に、住民が座って話せる場をつくろうと県内五つの工業系高校の生徒が縁台(ベンチ)を手作りして贈った。建築科の生徒を中心に各校10脚ずつ計50脚を製作。くまモンのイラストや「九州はひとつ」などの言葉を書き添え、熊本の復興へ向けたエールを形にした。

 5校は2011年の東日本大震災を受け、手作りのベンチを宮城県石巻市の仮設住宅に贈った。震災ではもともとあったコミュニティーがばらばらになり、急いで建てられる仮設住宅は公園など住民がふれあえる場は未整備になる。前回贈った際の経験を踏まえ、住民が腰を下ろして会話を楽しめるようなベンチ、輪投げやストラックアウトができる遊具を製作した。

 県高校教育研究会工業部会は、建築を学ぶ生徒に建物が被害に遭った現場も見てもらおうと、代表の生徒と共に現地へ贈呈に行った。佐賀市の佐賀工高で11月27日にあった出発式では塩田工高の松尾歩美さん(18)が「熊本の皆さんが元気になってもらえる場所になれば」と復興への願いを込めた。

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