玄海原発3、4号機の再稼働を認めた佐賀地裁決定を受け、九州電力は20日、佐賀市の佐賀支社で会見した。安堵(あんど)感を表に出すことなく「多角的な評価が認められた」と冷静に受け止め、今後も安全対策に力を注ぐ方針を示した。

 金田薫司事業法務グループ長ら4人が出席し、コメント文を読み上げた後、質問に淡々と回答した。焦点になった阿蘇カルデラの噴火リスクについては「マグマだまりの状況、噴火ステージ、噴火間隔を調べている」と述べ、発生の予兆を総合的に監視している点を強調し「多角的だから佐賀地裁に理解いただけたと思う」と受け止めていた。

 玄海2基の稼働で月90億円の収支改善を見込むが、神戸製鋼所などのデータ改ざん問題で安全確認に時間がかかり、2カ月遅れていた。差し止めでさらに遅れが出れば経営への打撃は必至だっただけに、担当者は「主張を全面的に是認してもらった」と決定の意義をかみしめている様子だった。

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