20日開館した早稲田大学歴史館では約130点の歴史資料やデジタルコンテンツを展示している=東京・戸塚町の早稲田キャンパス1号館

 早稲田大学は20日、東京・新宿区の早稲田キャンパスに、開学以来の歴史や現在から未来までの研究情報などを一堂に展示する「早稲田大学歴史館」を開館した。豊富な資料やデジタルコンテンツを通し、佐賀県出身の創立者大隈重信が建学に込めた思いに触れることができる。

 歴史館は正門近くの1号館1階に開設した。大隈の功績をはじめ、草創期を支えた功労者を紹介する「久遠の理想」エリア、教育や研究、文化スポーツの視点で現在進行形の早稲田を俯瞰(ふかん)できる「進取の精神」エリア、国内外で活躍する出身者らを多角的に紹介する「聳(そび)ゆる甍(いらか)」の常設3エリアのほか、企画展示室も設ける。

 大隈が1915年の衆院選で全国に届けた演説レコードを聞くことができ、「あるんである」口調で熱弁を振るう民衆政治家の肉声を感じられる。早稲田を支えた篤志家の紹介コーナーでは佐賀藩11代藩主の鍋島直大と高取伊好を取り上げている。グッズショップやカフェを併設、大隈の好物だったマスクメロンも販売している。

 開館記念セレモニーで鎌田薫総長は「人づくり、学問によって国を確立し、世界の平和に貢献しようとした建学者たちの思いを踏まえ、新しい早稲田を切り開く願いを込め、この歴史館を発展させていきたい」と抱負を述べた。

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