学生の就職を人工知能で支援するシステム開発で、協定を結んだ木村情報技術の木村隆夫社長(左)と佐賀大学の宮﨑耕治学長=佐賀市の同大

 IT企業の木村情報技術(佐賀市)と佐賀大学は20日、人工知能(AI)で学生の就職活動などを支援するシステム開発研究の協定を結んだ。学生の研究成果やサークル活動などの情報をAIで解析し、適性に応じた企業を提案する。7月にもスマートフォンなどで利用できる専用のアプリケーションを開発し、一部システムの運用を始める。

米IBMのAI「ワトソン」を活用する。学生はアプリを通じて試験結果や研究成果のほか、取得した資格や学内外での活動実績、趣味などを登録。共同開発するシステムで情報を一元管理し、AIで分析・解析する。

 製薬会社の講演をインターネットで配信している同社の技術を応用し、企業の紹介動画を配信。学生からの質問にAIが答えるシステムの構築も目指す。24時間365日対応可能な学内問い合わせシステムも開発する。

 同社は今月1日、開発研究や運用に当たる事務所を同大本庄キャンパス内に開設。学生をアルバイトで採用するなどし、実践形式でビジネスを学ぶ機会も創出していく。

 同キャンパスで開かれた調印式で、宮崎耕治学長は「大学の生き残りをかけた改革の一つ。就職率の良さは学生確保につながる。AIの可能性を広げるきっかけになれば」と期待した。木村隆夫社長は「モデル事例として、佐賀から全国の大学に普及させたい」と意気込みを語った。

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