パネル展を企画した南里早智子さん(左)と末岡暁美さん。日下部米鶴の肖像画も展示している=佐賀市柳町の南里邸

 幕末や明治期を生きた佐賀にゆかりのある女性ら25人を紹介するパネル展が、佐賀市柳町の南里邸で開かれている。17日に開幕した「肥前さが幕末維新博」にちなみ、取り上げられることの少なかった人々にも光を当てようと、郷土史研究家2人が企画した。

 

 パネル展を開いているのは、江戸時代に建てられた町屋・南里邸の持ち主である南里早智子さん(66)と、神埼市の末岡暁美さん(62)。オーストリア伯爵夫人となったグーテンホーフ光子ら女性7人と、第2回パリ万博(1867年)などで海外に渡った18人の功績をパネルにまとめた。

 光子は佐賀藩出身の父を持ち、ウィーンの社交界で名をはせた。他に、佐賀出身の実業家・江副廉蔵(れんぞう)の長女で、外交官の妻として欧州の国々を回った日下部米鶴(よねつる)、パリ万博に派遣され、ガラス工業の近代化に貢献した藤山文一(種廣)らを紹介している。

 会場には米鶴の肖像画や、光子にちなんで名付けられたというフランスの香水「ミツコ」も並べている。南里さんは「パネルづくりのために調べる過程で、新たな発見もあった。明治維新150年を機に、知られていない歴史を掘り起こしていきたい」と話す。

 パネル展は10月21日までで、月、土、日曜と祝日の午前10時~午後5時に観覧できる。観覧無料。

このエントリーをはてなブックマークに追加